空気がひんやりと心地よい
陰暦九月の異称は 菊月
まさに 季節の言葉は
菊 重 ね
菊 枕
菊 日 和
菊 寿
静かに 姿をずっと潜めているのに
気づくと 可憐な花を咲かせて風になびく様は
日本の風土に良く合っています
多感な中学生のころ 純愛文学を
いろいろと読みました
深く私の心に残ったのは「 野菊 の 墓 」
好きな人への 思いを叶えられず 孤独に
亡くなってしまう民子が
あまりにかわいそうで ・・・
最期まで 思い人へ心を寄せ続けた民子に
女の芯の強さを見ました
叶えられなくても 燃えるような恋が ある
小さな菊に そんな強さを見るのです
My heart is filled with the scent of chrysanthemum.