「温故知新」~働く女の和風道~



夏を むねとすべし

夏を むねとすべし_c0225143_1745186.jpg今年の年賀状に 初釜での茶室の
写真を使ったところ

送った数人の友達から 「 すてきなお宅ね 」
と 勘違いのお褒めを いただきました

残念ながら 自分の住まいに 和室はなく
和文化とは かけ離れた 洋間
唯一の和物は 母からもらった 桐のたんすと
茶道具のみ

襖とたたみ 坪庭とつくばいの 京風の家は憧れ
間口が狭くても 風がよく通るよう 工夫をして
古の人々は 暮らしてきたのです

700年も昔 吉田兼好さんが 言っています
「 家の作りようは 夏を 旨とすべし
   暑きころ わろき住居は 堪えがたし 」

どんな高貴な人でも エアコンなどない時代に
高温多湿の夏を 工夫と 風流な心で乗り切ったのでしょう

予期せぬ形で 大幅な節電を迫られている 今
この夏は 日本家屋ではなくても 気候風土に沿った暮らしを 見直すとき ・・・
にわかに雨が降り出した夜 ぬれたアスファルトと 木々の香りも
風情に感じるではありませんか
by ballerina24 | 2011-06-15 23:52 | 美学
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フラメンコと仲間、語学や仕事に、散歩 楽しみ見つける日々
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