閑静な住宅街にある静嘉堂文庫美術館
母と曜変天目茶碗の一つ 「 稲葉天目 」 を見に行きました
世界に三つしか現存しない 国宝 National treasure
レプリカを見たことはありましたが本物は私も母も初めて
両手ですっぽり包み込めるほどの小ぶりなその茶碗の
内側には無限の宇宙が・・・
漆黒の闇に大小さまざまな銀色の星雲が浮かび
るり色の光彩を静かに放ち 息を呑む神秘的な美しさ・・・
鉄釉 ( 黒いうわぐすり ) がたっぷりかかった茶碗の外側にも
よく見ると小さな星雲がポツンとひとつ
所有者の三菱2代目総帥 岩崎弥之助は
「 名器は私に用うべからず 」 と一度も使用しなかったそうです
大河ドラマ 「 龍馬伝 」 で徹底した貧乏ぶりがあっぱれな
三菱財閥の創業者 岩崎弥太郎の弟です
私もきっと恐れ多くてお茶の味も何もわからないでしょう
またひとつ 悠久の茶の世界を知りました
~ この日の装い ~
三月いっぱい楽しめる桜色の羽織には
春の山野草 エイレンソウ の織柄ししゅう 羽織紐は本サンゴ
鮮やかな青色の小紋との相性がよい感じ
National treasures are our common heritage.