「温故知新」~働く女の和風道~



<   2009年 12月 ( 9 )   > この月の画像一覧


祖母伝授のふっくら美人黒豆

c0225143_2334012.jpg
いよいよ年の瀬。 
お正月の食材やお飾りなどが所狭しと売られ
活気に溢れるこの時期はいいものです。

仕事に一区切りをつけ、気持ちのスイッチをすっかり
切り替えて田舎へ帰省します。

ここ7、8年の私の年末恒例の行事は実家でおせち用の黒豆を煮ること。
私が煮るようになる前は祖母が年末に甘栗入りの美味しい
黒豆を煮てふるまってくれました。

「一年、マメになるように食べるのよ」と子供だった私に教えてくれました。
漆の塗り物のごとく艶々で優しく甘い黒豆を食べながら
いつか私が祖母の味を引き継ぎたいと思うようになっていました。

祖母は何十年も前からお歳暮の時期に丹波篠山の立派な
黒豆を贈ってくれるのです。
その黒豆を土井勝さんのレシピに忠実に従ってコトコト・・・
 「 煮ている間は絶対にふたをとらず 」
 「 気を配りつつもほったらかすこと 」
まちがいなくふっくら美人の黒豆が出来上がりです。

年末にはその丹波地方と天橋立を旅してきます。
皆様・・・よいお年を。

May joy and happiness be yours !
by ballerina24 | 2009-12-30 23:04 | 美学 | Comments(2)

手作りお菓子は甘く懐かしい思い出

c0225143_23385798.jpg
大切な家族や友達と親睦を深めるクリスマス
いかがでしたか。
家族それぞれの定番の過ごし方がありますね。

私が子供の頃は、父がアンディ・ウィリアムスと
パット・ブーンのクリスマスソングを
レコードプレーヤーでかけ、
母が焼いた手作りケーキで家族揃って過ごしました。

家族の思い出はいつも美味しいものと結びついています。
とくに母の手作りのお菓子は甘く懐かしい思い出。

学校から帰ると家はケーキが焼けるいい香りでいっぱいでした。
母が焼くアメリカ仕込みのアップルパイはたっぷりの
シナモンとナツメグが香ばしく中のアップルが飴色にとろ~り。

毎日のように、手早くクルクルッとパイ生地を伸ばし焼いてくれました。
大活躍したこのパイの焼型が実家のキッチンにあり
大人になってから見るとあまりに小さくてビックリ。
子供の頃の私にはこの焼型の上の焼きたてアップルパイは
王様の冠のように大きくて堂々としていました。

高校生になり自然に私もお菓子を焼くようになりました。

ババロア、プリン、メレンゲのレモンパイなどバリエーション豊かな
母と違って、いつも同じパウンドケーキですが
季節のフルーツや野菜、ナッツをいれて、スパイスと組み合わせて
大人っぽい味にします。

でも子供時代の定番だったアメリカンアップルパイはまだ
焼くことができていません。 来年こそは挑戦したい!

あの懐かしく大好きな味にまた再会したくなりました。
by ballerina24 | 2009-12-26 23:21 | 美学 | Comments(4)

英語スピーチコンテスト@東京大学

c0225143_8255827.jpg
週末、東大に佇む石造りの立派な安田講堂へ行ってきました。
佇むゴシック様式の校舎群には風格と歴史があり
まるでオックスフォードのようでした。

高校生から社会人まで選抜された10人のスピーカーによる
英語スピーチコンテストを聴講しました。
司会、進行なども全て英語で非常に質の高いイベントでした。

日常の生活や新聞ニュースから感じている疑問や意見を
豊富な語彙を使い自分の意見を堂々と話す姿に
並々ならぬ努力の積み重ねを感じました。

スピーカーのテーマは様々で
 「増加している自殺者」
 「個食から家族一緒の食育」
 「過剰生産野菜の破棄」    などなど

7分間のスピーチの後、カナダ人の識者が深く切り込んで
質問をしますが、臆せず自分の意見をしっかり答えていました。
うわべのスピーチではこのような質疑応答はできません。

日々のニュースを聞き流しているだけの私・・・
自分の意見や仮説を持とうと刺激を受けました。

何よりも豊富な語彙に満ちたスピーチはとても上質でした。
現実は、つい汎用ワードばかりで構成しがちな会話。

「よかった」 「かわいい」 「すごい」 「そうですね」

こんな言葉を多用した奥行きのないやりとり。
どんなふうによかったのか? 一様に「かわいい」「すごい」では
なくて具体的にどんな風に素晴らしかったのか?

英語のレベルの前に、まず母国語の表現力(リテラシー)そのものを
高める意識を持つことから開始です。
たくさんある魅力的な表現や言葉を使わなくては 「もったいない」。

Whichiever in English or Japanese,
the point is what you want to say and how you describe your opinion.
by ballerina24 | 2009-12-23 09:26 | Comments(4)

ギリシャのクリスマスツリー

c0225143_7323967.jpg
地中海からのフレッシュな風が私のところへ
吹いてきます。
神話の国、ギリシャに赴任している弟ファミリーが
季節ごとの現地の楽しく珍しい生活の様子を
伝えてくれるのです。

去年の年末年始に私も遊びに行ってきました。
日本では気分もあらたかなお正月なのに
アテネでは去年のクリスマスがそのまま続行中で妙な感じ。
( 立ち寄ったイギリスでもそうでした )

弟の家には立派なクリスマスツリーがきらきら。義妹Mちゃんが綺麗に飾りつけ。
根元にはプレゼントが置いてあり夢がいっぱい。

お正月の朝には「 ヴァシロピタ 」という
アーモンドパウダーをつかったパサッとした
食感のスポンジケーキを家族で切り分けて頂くのです。

一切れ目は神様へ、二切れ目は家族へ、三切れ目は仕事へ捧げます。
中にコインが一枚忍ばせてあり、当たった人はその一年
ラッキーに恵まれます。(見事に当てたのは弟でした)

お料理にはざくろ(グレナディン)がよく使われ
この一粒一粒は幸福をもたらします。
縁起の良いものにこだわるのは古今東西共通ですね。

タベルナのお料理は野菜と魚介がたっぷりで
香り高いオリーブオイルが使われ
他の欧州国より肥満の人が圧倒的に少ないように感じました。

そして難解な古代の方程式みたいなギリシャ語。
でも4歳の賢い甥っ子は驚くべきスピードで覚えていくそう。
将来は、日本語・英語・ギリシャ語が自在のトリリンガル・・・!?

有名なフレーズ
It's Greek to me!   ちんぷんかんだよ!

では、 カロ サバトキリアコ ♪ (良い週末を)
by ballerina24 | 2009-12-19 07:48 | ギリシャ | Comments(10)

女方に見る究極の女性らしさ

c0225143_8514482.jpg
流れるような柔らかい身のこなし、憂いをおびた瞳でうなずく
卓越した色香漂う女性を見たいならぜひ歌舞伎を・・・

週末に国立劇場へ歌舞伎を観にいってきました。
御歳80の中村富十郎さんと愛娘の愛子ちゃん6歳が
舞台に出て、可愛いリトルプリンセスは観客を魅了。
そして共に登場したあでやかな花魁姿の中村魁春さん61歳。
女方の魁春さんを様々な舞台で何度も観るうちにすっかりとりつかれました。

直視せず横目でちらりと見やり小首をかしげる愛らしさ
襟からのぞく白いうなじの美しさ、艶っぽい間のある動作、
あんな風にしずしずと寄ってきて 「あーいーなぁ~」 と
見つめられたら、相当ドキドキしてしまうでしょう。

男性が演じる女性はなぜかくも匂うように美しいのでしょうか。

  ・ 男性の目からみた女性らしいしぐさを良く知っている
  ・ 自分にない性を意識して強調しようとする
  ・ 理想とする女性像を舞台上で再現しようとする ・・・からでは?

時代の流れとともに従属性の強かった女性は
自立し自身の人生を謳歌するようになりました。
私も女として良い時代に生まれことを感謝しています。

しかし与えられた性をおざなりにしたり雑にふるまうのではなく
もっと意識をして尊重してもいいときがあるように感じます。

この後50年100年経っても歌舞伎に見られる
か弱い女性像は不変であり、観客を魅了しつづけると確信しています。

Female that male KABUKI player acts are as beautiful
as ever can be. It is a good idea to learn an ultimate femininity from them.
by ballerina24 | 2009-12-16 09:19 | Comments(4)

忙中閑あり

c0225143_21471455.jpg
週に一度のお茶のお稽古の日はサッと退勤して
教室へ向かいます。
電車の中で前回に習ったお手前の復習と
再確認したい手順をしっかり整理。

教室には男性も多く、ビジネススーツから
作務衣に着替え熱心にお稽古しています。

戦国時代において、お茶の席では敵も味方も、身分の
違いも一切取り払われ風雅なひとときを共にしました。
(NHK大河ドラマでよく出てくるシーンです)

私も身支度をして薄暗い茶室に入ると
ベテランの生徒さんとも不思議な一体感に包まれます。

粋な江戸風の話し方をされる美しい大先生が
忙しい師走にふさわしいお話をしてくださいました。

   「 忙中閑あり 」
忙しい中にも静寂はあるもの、時間はあるものだ、と。

確かに・・・日ごろ忙しい私達も工夫をして
時間を作り出し、こうして静かな空間に身を置く。
そして明日からの一層の活力を得る。

戦国時代の武士達も動と静のバランスを取り
彩り豊かな日々を全うしようとしたのでは・・・
心にとどめておきたい言葉です。

There is a quiet moment during busy days.
It will enable you to get into work more effectively.
by ballerina24 | 2009-12-12 23:15 | 茶道 | Comments(6)

適ワイン適グラス

c0225143_8125080.jpg
町中にクリスマスイルミネーションが華やいでいます。
そんな夜、大切な人と過ごすひとときにとっておきの
ワインを開け乾杯。
でも、ワイングラスの選択が適切でないために
極上ワインの本当の芳醇さが充分に発揮されて
いないとしたら・・・   あまりにも悔しいですよね。

先週末、友達のY子さんとワイングラスの
テイスティング講座を受け、クリスタル製ワイングラスの驚くべき威力と役割を知りました。

ワインの種類に応じて最適のワイングラスを200種以上も
世に送り出し250年の歴史を持つR社。
そこの講座では4種類のグラスをつかって赤と白ワインの
味と香りがどれほど変化するかが体験できます。

いくつかある驚きのポイントを2つに絞ってみましょう。
 
 1. クリスタルグラスの表面は顕微鏡で見るとギザギザしていて
    その溝にスワリングしたワインが残ることで内側全体に
    豊かな香りがあふれ長く続く。

 2. グラスの形や口の大きさ等により飲んだときに舌に流れ込む
    ワインの細さと速度、角度が微調整され、そのワインにベストな
    酸味、甘味、にがみの配分で味わうことができる。

グラスが適していないと酸味だけが強調されたり味にシャープさが
欠けたり、香りが薄れてしまうのです。 驚きでした。

R社のたっぷりしたシェイプのブルゴーニュ用グラスを
手に入れました。 Y子さんは新発売のシャンパングラスも購入。

このグラスならお手頃なワインも極上の味わいに・・・
クリスタルグラスの底力と魅力に脱帽です。

On Christmas day, right wine, right crystal glass
and right parter by your side.
by ballerina24 | 2009-12-09 08:32 | 週末 | Comments(12)

正しく立つことの奥義

c0225143_2050029.jpg
正しい姿勢で自然に立つこと。
こんなごく当たり前と思ってきたことが
非常に難しい、とバレエを習い始めてわかりました。

私は姿勢を良くしようと腰を反らしすぎおなかが出て
重心が後ろに傾きすぎでした。
レオタード姿でスタジオの大きな鏡に正面や
横から自分を映すとよくわかるのです。

バレエでは常に体を引き上げ重力に反発するイメージを持ち続けます。
基本のポーズで立つ時に意識することは、
  
  お尻をキュッと締め     (お尻を串刺しにするイメージ)
  肋骨は中へしまい込む   (おへそを締めるイメージ)
  鎖骨をよく開き        (スポットライトを当てるイメージ)
   肩は下げて首は長く長くし (キリンになったイメージ)
  ひざをまっすぐ伸ばし、両足は隙間なくぴったりつける
  おろした手は長く長く下へ伸ばす

この状態を維持してリラックスし深く呼吸をします。
私にはこの姿勢を保つだけでも難儀で、体中にハイスピードで
血が駆け巡ります。

ふと、バレエと全く対極にある「能」が思い浮かびました。
一切の無駄な動きを排除したあの能・・・

能面をつけて能舞台に立ちすくむ主役のシテ方の
肉体と精神は常にすさまじい緊張状態で稼動しているのです。
その血圧は高みに達し非常な力がみなぎっています。

直立し二足歩行を体得した私たち人間の究極の姿勢は
「 正しく自然に美しく立つ 」ことかもしれませんね。

I found it so difficult to take a right standing posture
through learning ballet.
Tips are just being natural, relax and take a deep breath.
by ballerina24 | 2009-12-05 22:06 | バレエ | Comments(6)

祖母のお気に入りの大島紬

c0225143_7412787.jpg
師走になりましたね。 
整理しながらやり残しのない月にしましょう。

クリスマスとお正月はどの着物と帯にしようか
考える頃です。

私が着物を好きになったのは祖母と母の影響です。
特に祖母は和服が日常着の時代に育ち
セピア色の若い頃の写真では日本髪を結い大正ロマン風の和服をまとい
映画のワンシーンのようです。

この当時は出入りの呉服屋さんがいたそうです。
折に触れ母と私に着物を誂えてくれました。
私が今着ているものは全て祖母と母からのものです。

祖母がよく着ていたお気に入りの大島紬には
紫のつる草模様が織り込まれ、何十年も経て尚
つややかでしなやかさを失っていません。
私は白い帯を合わせシャキッと着るのが好きです。

淀殿が着ていた小袖がよい状態で保たれ当時の
栄華をそのまま映しているのも理解できます。

母と桐ダンスにしまってある着物や帯を広げながら
あれこれ組み合わせるのは本当に楽しいです。
一枚一枚にある思い出深い物語を母が話してくれます。

この年末、しまったきりの着物を出して広げてみませんか。

As KIMONO is made of pure silk,
it's so gentle, warm and timeless beauty.
by ballerina24 | 2009-12-02 07:46 | 着物 | Comments(8)


お稽古、語学、和装を通して美しき日本の良さを探究
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28