「温故知新」~働く女の和風道~



カテゴリ:伝統芸能( 8 )


芸術の秋 ~ 薪 能 ~

c0225143_98244.jpg夜の新宿御苑にて ゆかこさんと
薪能を 愉しみました

十三夜の おぼろ月が 天高く輝き
秋虫の音に 幾重にも囲まれた
深々とした 夜の森

能舞台を照らす かがり火は
薪能( たきぎのう )ならではの
醍醐味です
夜空を 時折舞う蛾さえ 風流な趣

狂言は 「 越後婿 」シテ 野村 萬斎さん
能は  「 石 橋 」 シテ 観世 清和さん

贅沢なキャストで 五穀豊穣を願う獅子たちが
長い毛を鮮やかに振り 舞う演目は 豪 華

短大生のころ 能楽部に入り 薪能を よく観たものです
あの頃は 中盤になると 心地よい子守唄となり コックリコックリしていた・・・
20年経って観る能に まったく違う深みを感じます

終演後のデザートは 同じく学生時代に 能を習っていた ゆかこさんと弾む 能談義

夜のピクニック気分で 薪能を見におでかけください
長く伝承されてきた日本文化に 触れる秋です
Traditional entertainment always gives us an unusual moment .
by ballerina24 | 2011-10-15 00:39 | 伝統芸能 | Comments(4)

芸術の秋 ~オペラ~

c0225143_21184390.jpgバイエルン国立歌劇場が 来日中
観劇のため 母が上京しています

3テノール全盛の ころは
私も オペラにすっかり魅了され
ビッグカンパニーの公演へ
よく行ったものです

初めてもらったサインは 誰ですか?

私は スペインの名テノール歌手
プラシド・ドミンゴさん です

深みあるベルベットボイスと 端整なルックス
聡明で 偉ぶらず ファンを真に大切にする
ジェントルマン
ドミンゴさんに 見事にハートを射抜かれました

1997年の メトロポリタンオペラ来日公演のときに
サイン を生まれて初めて いただいたのです

恋焦がれる人を 目の前に 感動の雷に打たれたようで
気の利いたことは 何も言えず
やさしいまなざしに向かって thank you というのが 精一杯

握手してくれた手を ずっと握りしめ
茫然自失のまま もらったサインを すぐに胸に抱きしめ 感涙

少し落ち着き サインを見ると・・・ 半渇きだったインクで サインは グシャグシャ
あまりにバカな自分に 今度は 悔し涙

芸術の秋 そんなビターな思い出に浸りながら オペラを聴きたくなります
One of the finest delights of life are OPERA.
by ballerina24 | 2011-10-01 21:26 | 伝統芸能 | Comments(4)

かぐわしいひととき 香道

c0225143_16411756.jpg五百年続く志野流香道
若き 家元後継者が同席し
かぐわしいひとときを
体験しました

私にとって 香は 源氏物語の
雅なお遊び というより
兜に 香を焚きしめて出陣した
戦国武将の 劇的な美意識の
印象です


体験した香席は 春の海に小舟を漕ぎ出して 日本三景を廻る という趣向

まず 「松島」 「橋立」 「厳島」 「舟」 と名づけられた
四種の香を嗅ぎ ( 聞香 ) よく記憶にとどめ
次に 順を入れ替えて同じ香が出され( 出香 ) その名前を当てるのです

薄暗い和室の中 背筋をのばし かすかな芳香を嗅ぎ
まぶたに思い浮かんだのは 昨年訪れた あの美しい松島の風景
香席の 「 松島 」 は大変貴重な 最上級の伽羅でした

肝心の私の成績は・・・ 「 雲霧 」
舟を出したものの 雲がたちこめ 霧に包まれ
どの三景にもたどり着けなかった  つまり 4点中 0点

雅な世界には そう簡単に仲間入りできないようです 
by ballerina24 | 2011-04-18 22:09 | 伝統芸能 | Comments(6)

祭りは 心の誇り

c0225143_23443944.jpg実家のある地方都市では 5月のGW 3日間に
総市民が 熱く燃える勇壮な お祭りがあり
帰省の 大きな楽しみです

でも 今年は中止となりました

この未曾有の 震災の悲しみと 苦境にある今こそ
地元の祭りで 元気に盛り上げる意義は
大きい と思うのですが 苦渋の決断でしょう

なぜなら 戦時中の一時期を除き 440余年前の永禄年間から
地元人の誇りとして 連綿と続く由緒ある祭りだからです

子供の頃から 耳に聴きなじんだ 独特の音頭や 囃子の音は
若葉の温かい匂いや オケラの鳴き声と
一緒になって 体深くしみこんでいます

町ごとに 組に分かれ ( 私の町は亀山組 )
壮麗で 見事な100基以上の山車が 街中引かれて
そろいの法被と提灯で 夜中まで老若男女が 掛け声をかけ
「 激練り 」 する伝統の祭りは 私の自慢

祭りは 日本人の心の拠り所であり 誰もが自分の地元の祭りが 日本一
被災地の 多くの魅力的な祭りが 雄雄しく復活する日を 心から 祈っています
You are not alone. lean on me.
by ballerina24 | 2011-03-30 23:29 | 伝統芸能 | Comments(8)

受け継がれる伝統 男鹿半島にて

c0225143_2155188.jpg指定席は やまびこ55号 5号車 ゴーゴーゴー
幸先のよい年末年始の母娘旅行は
秋田県男鹿半島の ナマハゲに出会う旅

ナマハゲは 大晦日の夜に 八百万の神の使いとして
山から下りて 村の家々を回り
「 オォォー 怠け者は いねがぁー 」 と荒々しく暴れ
災禍を祓い 悪事に訓戒を与えてくれます
( 各家のふるまい酒で ナマハゲはちょっと酔っている )

本来 未婚の男性が務めますが 高齢化で年々
難しくなっているそうです
そんな厳しさの中でも 雪深い山奥で古い伝統を
厳粛に受け継ぐ人々の誇りと 強さに 胸を打たれました

私と母は 荒っぽいお祓いを受け 新年を迎える心構えがシャキッ!
今年 怠け心がチラッとでたときには きっとあのナマハゲの恐ろしい声が・・・

 「どらどら がりっと ( ちゃんと ) 仕事しがねがったら
   いづでも山がら 降りで来るがらなぁー オォォー 」

秋田には 元気で見目のよい人たちがいました 次回 紹介させてください
by ballerina24 | 2011-01-03 20:51 | 伝統芸能 | Comments(8)

華麗な舞姫

c0225143_6322890.jpg早春の日差しがふりそそぐ週末のシティーホール。

深紫のスカートのすそをひるがえして豊かな
手の動き( ブラッソ ) をつけ情熱的に舞う親友の姿。

目線と顔の向きにも情感を込め、ラテンのリズムに
合わせ靴を踏み鳴らす。
エキゾチックでとても魅惑的です。

思えば三年前の春。
フラメンコの体験レッスンにいこうか迷っていた親友のちなみさん。
私は 「 まず行動ありき ! 行くべきヨ 」 と強く背中を押しました。

ちなみさんはすぐ入門して、熱心にレッスンへ通い続け
今は堂々たるフラメンコの舞姫 バイラオーラ。

強く勧めたときには、ちなみさんが根気強くお稽古を続け
これほど極めていくとは予想もしていませんでした。
思い切って挑戦することでさらに華麗に変わる・・・
私はミラクルを目の当たりにしています。

手拍子 ( パルマ ) を打ちながら額に汗が流れるのも
構わず仲間達と踊る姿に胸がいっぱいになりました。

親友の成長と活躍は、大きな喜びです。

スペイン南部アンダルシア地方から伝わるフラメンコ。
私もいつかやってみたい・・・ すっかりハートを射抜かれました。

I belive only you can lead yourself.
by ballerina24 | 2010-03-17 07:01 | 伝統芸能 | Comments(12)

微笑みを誘うお雛さま

c0225143_2151594.jpg久しぶりの青空が広がった週末
バレエメイトのお洒落なたま子さんとつるし雛展を
楽しんできました。 

つるし雛は伊豆稲取地区で江戸時代から伝わる伝統工芸です。
メインロビーには何百ものつるし飾りが天井から下がり見事。

小さな手縫いの細工はどれも愛らしくユーモラスで
桃、座布団、薬袋、茄子、鳩、俵にのったネズミなど 
生まれた女の子への無病息災の願いが込められています。

スペインの高級陶器「リヤドロ」の親王飾りも展示されていて
つややかな質感と繊細な職人技には思わずため息。
そのお顔は細面で目もしっかりとして美形。 モデルさんのようです。

一方、隣には木目込みの真多呂人形の立派な段飾りがあり
お顔は色白、しもぶくれ顔に引き目と小さなお口。

私はやっぱり、ぶっくりしたしもぶくれ顔のお雛様が好きです。

お雛様を鑑賞した後の二人のティータイムは和な気分のまま
クリーム白玉あんみつになりました。

永遠に女の子の日、桃の節句 3月3日
母いわく、私の出産予定日でした。
なのに少し早く世の中に出てきてしまいました・・・
いまでも3月3日生まれがちょっぴりうらやましいです。

Girl's HINA festival gives dream to every female.
by ballerina24 | 2010-02-17 23:04 | 伝統芸能 | Comments(8)

世界無形遺産の能楽

c0225143_21534152.jpg
穏やかな紅葉日和の週末、立派な東京大学駒場博物館へ
観世家のアーカイブ展に行ってきました。

私達は中学校の教科書で能楽は観阿弥世阿弥親子に
よって大成されたと大枠をさらっと習っています。
個人的には短大時代に能楽研究会に入部して2年間
能楽とは何かよく理解しないまま謡いと仕舞を習い
薪能もよく鑑賞しました。
初めてご教授いただいた仕舞は「胡蝶」。
袴をつけ扇を持ってすり足で歩き練習した頃が懐かしいです。

今回はその世阿弥直筆の貴重な能本が公開されていて
彼が精魂を傾け工夫をしながら上演台本を記述した
その熱意が600年の時を越え私に伝わってきました。

観阿弥の息子の世阿弥は匂いたつような美少年で
若干12歳で将軍足利義満をすっかり魅了し以後
厚い後援を受けながら能楽を発展させました。
生涯をかけて「花」を追い求めたそうです。
能面をつけて舞うため、その美少年ぶりの
肖像画が残されていないのはまことに残念。

無駄を省き動きを抑制し静が支配する簡素な能舞台に
豪華絢爛な能装束が一層映え、内にエネルギーを
充満させた能楽。
世阿弥が追求し体現した美意識に思いを馳せました。

歴代の将軍も陶酔した能楽が脈々と引き継がれ
ハイテク現代でも鑑賞し共感できるなんて悠久のロマンを感じませんか。

Undoubtedly, Noh will bring you back to the ancient times
and soak into a sense of archaic beauty.
by ballerina24 | 2009-11-08 23:12 | 伝統芸能 | Comments(6)


お稽古、語学、和装を通して美しき日本の良さを探究
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