「温故知新」~働く女の和風道~



カテゴリ:着物( 58 )


頂いた 和服

c0225143_22132735.jpg思いがけなく 貴重なものをいただきました

ビューティーフレンドの まゆみさんと
久しぶりに 食事会
互いの近況報告に ひとしきり花が咲くと
まゆみさんが
「 まだ一度も着ていないのだけど よかったら 」
と 取り出したのは 風呂敷に包んだ 和服

生地を覗き見ると ざっくりした風合いに
絹独特の光沢を放つ 渋く粋な 紬

着ないかもしれない身内に 譲るよりも
私ならば タンスの肥やしにせず 必ず
着てもらえる と確信したそうで
まゆみさんの思いを しかと うれしく 受け止めました

しかも その包んでいた風呂敷は 鮮やかなうこん染め
うこんには 天然の 防虫防腐効果が あり
古来より 骨董品を包むのに 使われたのです   先人の知恵です

着物は袷なので 菊薫る十月まで 私のタンスの中で しばし待ってもらいましょう
Learn from ancient people's wisdom.
by ballerina24 | 2011-06-11 23:46 | 着物 | Comments(4)

青 嵐 

c0225143_2355582.jpg季節の言葉  青 嵐 せいらん
初夏の青葉を揺すって 吹き渡る強い風の一日でした

青々しさを一番感じる季語が 真っ盛り 
 青葉風 あおばかぜ 
 青 楓 あおかえで 
 青 陽 せいよう

でも あいにくのお天気続きで 存分に
今だけの青さを堪能できていません

それに 五月は着物に袖を通す 機会を持てず
袷の着物を 着納めできませんでした

六月になると 短くもぜいたくな 単衣の季節
七月には 潔く薄物に変わるので
一度は 単衣を着ておかないと
九月まで 箪笥で 寝かせてしまうことになります


どの月にも それぞれの季節の趣と 香り
和装を好きになると より強く全身で感じるのです
Early Summer is the best season for kimono.
by ballerina24 | 2011-05-30 23:55 | 着物 | Comments(2)

桐たんすが守ったもの

c0225143_0172337.jpg先日 とても印象的な 被災地の映像を
見ました

津波に襲われ がれきと ヘドロで
埋め尽くされた大地で 懸命に
思い出の品を探す人々の姿

そこに 見覚えのあるタンスを見つけて
家主が扉を開くと 真っ白なたとう紙に
包まれた着物が 出てきたのです
「 ばあさんの 着物だ!」

全てが破壊され 泥まみれなのに
着物は全く汚されず その輝く白さが 私の目に焼つきました

ほんの短い映像でしたが それは間違いなく 大切に使われてきた
桐のタンスでしょう
物言わぬ桐たんすは その身を固く縮めて
津波から おばあさんの着物を守り抜いた・・・
もしかしたら 形見の品になってしまったかもしれません

聖徳太子の時代から 認識され 利用されてきた桐材の 潜在能力と 木肌の優美さ
そして 同様に古から 恐れられてきた津波

優しく ときに荒々しい 自然の力には 畏怖の念を抱くばかりです
Live as you die tomorrow, learn as you live forever.
by ballerina24 | 2011-04-02 22:48 | 着物 | Comments(3)

和服の着こなし

c0225143_8124422.jpg和服の着こなしにも 新風を取り入れるため
女優さんが 着物姿で映るポスターをみかけると
つい近寄って 観察してしまいます

最近印象的だったのは 高島礼子さんの折り目正しく
かつ 艶のある着こなし
( 宣伝商品は 何だったかしら・・・ )

私が 真っ先に見るのは 襟元と 帯揚の見せ方

帯揚について 云えば
若い方の振袖なら 絞りなどの重厚な帯揚を たっぷり
出して 華やかに結びます
一方 大人の女性なら さし色として控えめに出します
分量や 結ぶ目が多く出ると 野暮ったくなるので
小さくても 全体の洗練さを左右する 大切な存在

この帯揚を 二つのなだらかな山の稜線のように
出すのが 最近の着物トレンドのようです
私も 早速 そのイメージを形に装ってみました

芽吹きに萌える 天の香具山のように 見えるでしょうか
Dresses will reflect your inside beauty.
by ballerina24 | 2011-03-02 23:58 | 着物 | Comments(4)

着物で 雨に唄えば

c0225143_2352734.jpg雨や雪の日も着物で singin' in the rain~♪

晴れ女の私は 雨の日に着物ででかける
心配とは 無縁でしたが
祝日の天気予報は 無情にも雨と雪

でも この日は茶道七事式の 花月教室があり
どうしても着物で出かけたくて
名案を思いつき 実行しました

・いつも通りに着付けたら 着物の裾をまくりあげて
 帯に しっかりはさみこみ
・母から譲り受けていた 新しい 和装用の雨コートを着て
・足元は レザーのショートブーツを はき
・白足袋は 別に持参して 教室の玄関で サッとはく

雨コートは足首まで長いし 大切な着物も 足元のよごれも 全く気にせず
足取り軽やかに 傘をクルクル回して 歌いだしたい気分

集まった生徒さん10名のうち やはり雨で着物をあきらめ
和装組は 4名のみでした
早速 ブーツ・アイデアを披露すると 「 とっても粋 」 「 絵になる!」 と予想以上の大好評
龍馬さんも ハイカラさんも 和装にブーツですものね

でも 注意点が一つ
着物の裾を たくしあげていることを忘れて うっかり人前で雨コートを 脱がないように・・・
I'm singin' in the rain.  Just singin' the rain.
by ballerina24 | 2011-02-12 23:58 | 着物 | Comments(8)

男の和装

c0225143_23350100.jpg仕事を終え ちなみさんとスカイツリーを
望む冬の夜景をさかなに 日本酒で乾杯
先月完結した 「 龍馬伝 」 談議に 花が咲きました

二人共通して 賞賛の的となったのは
男性俳優陣の 着物姿の麗しさ

10年以上の大河ドラマウォッチャーですが
今年は つくづく彼らの和装に 魅せられました

福山雅治さんの袴姿は 惚れ惚れする 男前だったし
特に 高杉晋作を演じた 伊勢谷さんの着流し姿は
粋で 色香が 漂っていました
胸のあたりはゆったり襟を合わせ 腰を角帯でキュッと締め
裾まで 細く流れ落ちる 着姿

色が地味なだけに その人の威風や清潔さが 如実に表れるので
着るときには シャンとした気合が 要求されるでしょう

女性の和装ではできない 中折れ帽子などの 洋物アクセサリーを
合わせても 最高に格好いい
自分も愉しめて 周りの人が見惚れる 男の和装
来たる お正月には 多くの男性に袖を通してみてほしいものです

It really looks great on you.
by ballerina24 | 2010-12-25 23:55 | 着物 | Comments(8)

フォトジェニックな着物

c0225143_22152115.jpg先日 茶道教室で来年の手帳を頂きました
その包み紙には 「 松の葉 」 と書かれ この時期には
特に 風雅で謙虚に 響きます

今日から師走 華やかな色柄の着物が 活躍し
写真を撮る機会も 多くなります
やっぱり スマートに撮られたいですね

着物にも フォトジェニックな立ち方 体の向き
手足の位置があります
つま先が外を向いていたり 普段の歩幅で
歩いているところを うっかり撮られると
大雑把で 粗野なショットに なってしまうし

真正面を向いて 手を前にギュッと組むと 野暮ったく映るし
失敗を繰り返して スマートなポーズを 感覚で覚えるしかありません

着物の日は 動きを控えめに ゆっくり 手を丁寧に添える など
違う自分を演出してみると 格段に 和の立ち居振る舞いになります
私が今 模索中なのが 椅子に座ったときの撮られ方
良い足の位置や角度が まだ定まっていません

着物のときでも 写真撮影はにっこりと笑顔で・・・

Threre are some tips to be looked stylish and elegant.
by ballerina24 | 2010-12-01 22:45 | 着物 | Comments(8)

冬こそ 着物で暖かく

c0225143_23551686.jpg昨夜は木枯らし一号が吹き
冬の到来を感じさせられました

10月から 着物は袷 ( 裏地のついた和装 ) になり
もっと寒くなると いよいよ道行の季節です

道行 ( みちゆき ) とは 着物の上に着る 和装コート
歌舞伎では 「 道行物 」 といえば 恋人同士が目的地に
向かう道すがらの情景や 駆け落ちのことをいいます

なんとも 情感ある名前がつけられた 和装コート


今は 長めの丈が流行ですが 祖母と母から譲り受けた道行はどれも短め
着物とのバランスがよく すっきりみえるし 私は短めの丈が好きです

同じ着物で出かけても 道行を変えれば印象が全く変わるので
着物ファッショニスタには 重要なアイテム
道行ならば 大胆な絞りや染め 刺繍 また着物では挑戦できない色にも冒険OK

最近 私の話を聞いて刺激を受け 着物を着てみたり着付けを習いたい
と言う声が周囲から聞こえてくるようになり とても嬉しい限り
正絹の着物はとても暖かいので これからがベストシーズンです

The creme de la creme.
by ballerina24 | 2010-10-27 23:58 | 着物 | Comments(4)

松園展 清麗な日本女性の美

c0225143_2385868.jpg能楽や源氏物語 京都の暮らしから 多くの名作を
生み出した上村松園
ゆかこさんと 展覧会にて堪能してきました

一般的に松園を 「 明治の美人画家 」 といいますが
明治 大正 そして昭和24年に74歳で亡くなるまでの
一連の作品を見終えたとき
男尊女卑で自由のない時代にあって
松園は 女性という性を自身が 謳歌し
慈しんだ稀代の研究家であった と確信しました

絵の中の 品ある着物や帯を ゆったり着こなした女性たち
裾からのぞく 白い足や 結い上げた黒髪
そのどれにも 全く画策がなくて 生き生きと美しい

特に 必ずぼかして描かれる黒髪の生え際には心奪われ
ゆかこさんとも話題になりました

それは 私が20代初めのころに 額の生え際を褒めてくれた
祖母の言葉を 思い起こしてくれました
「 生え際の髪から透かしてみえる 地肌のほの青さが とてもきれいね
   それは 若さの象徴よ 」

当時の私には 不思議な褒め方 としか感じませんでしたが
祖母が感じた美しさを 松園も女性に見ていたのです

Japan's womanly beauty is timeless and fadeless.
by ballerina24 | 2010-10-13 23:36 | 着物 | Comments(6)

受け継ぐ美

c0225143_23333560.jpg「着物美人は収納上手」
ある記事でこのフレーズをみてドキッ

洋タンスに 着物も帯も 積み重ねている私は
季節ごとに目当ての着物を掘り出すのに一苦労
正絹の着物は かなりの重さがあります

母に相談すると 長年愛用してきた桐の箪笥を
譲ってくれることになりました

親子三代で使える桐箪笥には 天然の防虫効果があり 火や水にも強い優れもの
昔は防火として 金庫の内側に桐が貼られ
また 水害にあっても 箪笥の内部は濡れずに守られたのです

第二の住処へ移ることになり 母が箪笥を整理していたら
私が短大生時代に取得した 華道( 知香流 )のお免状が出てきました

すっかり忘れ去っていた経歴も ずっと守っていてくれたのですね

古くて良きものを受け継ぐ日が待ち遠しいです
大切な着物たちを 居心地よく収納してあげましょう

Only genuine work can be handed down to next generation.
by ballerina24 | 2010-07-24 23:55 | 着物 | Comments(6)


お稽古、語学、和装を通して美しき日本の良さを探究
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