今年の年賀状に 初釜での茶室の
写真を使ったところ
送った数人の友達から 「 すてきなお宅ね 」
と 勘違いのお褒めを いただきました
残念ながら 自分の住まいに 和室はなく
和文化とは かけ離れた 洋間
唯一の和物は 母からもらった 桐のたんすと
茶道具のみ
襖とたたみ 坪庭とつくばいの 京風の家は憧れ
間口が狭くても 風がよく通るよう 工夫をして
古の人々は 暮らしてきたのです
700年も昔 吉田兼好さんが 言っています
「 家の作りようは 夏を 旨とすべし
暑きころ わろき住居は 堪えがたし 」
どんな高貴な人でも エアコンなどない時代に
高温多湿の夏を 工夫と 風流な心で乗り切ったのでしょう
予期せぬ形で 大幅な節電を迫られている 今
この夏は 日本家屋ではなくても 気候風土に沿った暮らしを 見直すとき ・・・
にわかに雨が降り出した夜 ぬれたアスファルトと 木々の香りも
風情に感じるではありませんか