先日 とても印象的な 被災地の映像を
見ました
津波に襲われ がれきと ヘドロで
埋め尽くされた大地で 懸命に
思い出の品を探す人々の姿
そこに 見覚えのあるタンスを見つけて
家主が扉を開くと 真っ白なたとう紙に
包まれた着物が 出てきたのです
「 ばあさんの 着物だ!」
全てが破壊され 泥まみれなのに
着物は全く汚されず その輝く白さが 私の目に焼つきました
ほんの短い映像でしたが それは間違いなく 大切に使われてきた
桐のタンスでしょう
物言わぬ桐たんすは その身を固く縮めて
津波から おばあさんの着物を守り抜いた・・・
もしかしたら 形見の品になってしまったかもしれません
聖徳太子の時代から 認識され 利用されてきた桐材の 潜在能力と 木肌の優美さ
そして 同様に古から 恐れられてきた津波
優しく ときに荒々しい 自然の力には 畏怖の念を抱くばかりです
Live as you die tomorrow, learn as you live forever.