「温故知新」~働く女の和風道~



世界無形遺産の能楽

世界無形遺産の能楽_c0225143_21534152.jpg穏やかな紅葉日和の週末
立派な東京大学駒場博物館へ
観世家のアーカイブ展に
行ってきました。

私達は中学校の教科書で
能楽は観阿弥世阿弥親子に
よって大成されたと
大枠をさらっと習いました。

私は短大時代に
能楽研究会に入部して2年間
能楽をよく理解しないまま
謡いと仕舞を習い
薪能もよく鑑賞しました。

初めてご教授いただいた仕舞は「胡蝶」。
袴をつけ扇を持ってすり足で歩き
練習した頃が懐かしいです。

今回はその世阿弥直筆の
貴重な能本が公開されていて
彼が精魂を傾け工夫をしながら
上演台本を記述した
その熱意が600年の時を越え
私に伝わってきました。

観阿弥の息子の世阿弥は
匂いたつような美少年!で
若干12歳で将軍足利義満を
すっかり魅了し以後
厚い後援を受けながら能楽を発展させ

生涯をかけて「花」を
追い求めたそうです。
能面をつけて舞うため
その美少年ぶりの
肖像画が残されていないのは
まことに残念。

無駄を省き動きを抑制し
静が支配する簡素な能舞台に
豪華絢爛な能装束が一層映え
内にエネルギーを
充満させた能楽。

世阿弥が追求し体現した
美意識に思いを馳せました。

歴代の将軍も陶酔した能楽が
脈々と引き継がれ
ハイテク現代でも鑑賞し
共感できるなんて
悠久のロマンを感じます。

Undoubtedly, Noh will bring you back to the ancient times
and soak into a sense of archaic beauty.

by ballerina24 | 2009-11-08 23:12 | 伝統芸能
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